現棟を残す運動は吝かではないが、部分的な保存か、ないしは、まったくの新寮に建替えなおす「PLAN B」の準備があってもよいのではないか。在寮中から30年以上の持論だが、私は現棟保存に固執しない。むしろ入退寮権と寮自治が肝要だ。厳密に実地調査をして、現棟保存の費用と効果、新寮建築の費用の額を出して、「合理的に比較決定」を進める態度も必要ではないか。そうでないと、現棟が維持できなかった未来に、寮生が感じるのは「虚しさ」でしかない。何が、寮の未来にとって優先順位を持つべきか、心の準備をしておくのが、大人の態度と思う。ただし、いずれにしても、意思決定については、大学当局だけの思いのままにするのではなく、当事者(吉田寮生)と大学当局との「対話、交渉、合意、納得性の担保」が前提である。たとえ、それが少人数交渉という形態となっても。現棟維持運動が「吉田寮自治会」公認化運動の手段となるなら、理解できる。
吉田寮は文化財
市民の声で「生きた建築遺産」の継承を
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